3Dボディスキャナーの海外事情とは?
日本では、ボディスキャナーと呼ばれる言葉はそれほど浸透していません。ですが、海外に目を向けてみると、予想外にボディスキャナーが利用されていることがわかります。では海外ではどのように利用されているのでしょうか。ボディスキャナーの海外事情を見ていきます。
空港などで利用されているところが多い
海外でボディスキャナーの利用されている実例を見ると、空港の検査で用いられることが多いです。空港の検査に至っては、従来は金属検査機を通して様々な危険性を事前に把握していました。
例えば、ナイフを持ち込みハイジャックされた例や、拳銃を持ち込みハイジャックされた例がありましたので、これらを未然に防ぐために金属のスキャナーを利用して検査をしていたわけです。ですが、それだけでは防げないものもあります。金属でなければ検査を簡単に通ってしまう可能性があるでしょう。
よくある例は、麻薬などを密輸する場合です。この場合、お尻の穴に麻薬を袋ごと入れていたとすれば、においも残らないため麻薬探知犬などを使っても結果を出すのは難しいでしょう。また、盗んだ宝石なども呑み込んでしまえば容易に外から見分けることはできません。このような方法は、一般的に昔から行われていた方法で、抜け道の一つとして利用されていました。
そこで海外でボディスキャナーを導入することで、体内に入れたものまで把握することが可能になったわけです。特に空港では、非常に重要な役割を果たしており、犯人を高跳びさせる前の水際作戦で功を奏しているのが特徴になります。
このような海外事情を考えて、日本でも最近では空港でボディスキャナーを利用しているところが増えてきました。今後も海外にならって多くの設備を利用していくことになるでしょう。
洋服などを作る時にも利用することがある
オーダーメイドで洋服を作る場合は、細かなところまで見ていかなければいけません。一般的にオーダーメイドは、職人の手によって行われてきました。職人ならではの勘を頼りにして、その人の体型にぴったりの服を作っていくわけです。
このように、職人の存在は非常に魅力的で、高級店などに行けば必ずキャリア何十年もの職人が存在し、時間をかけて手作りの商品を丁寧に作ってくれます。ある意味これがお金持ちのステータスとも言えますが、裏を返せばお金持ち以外はなかなか本格的なオーダーメイドの洋服を作ることができないことになります。なぜなら、そこに人件費がかかりすぎるからです。
人の手で寸法から行う以上は、じっくり時間をかけなければ完成せず、必要以上にお金がかかってしまう傾向があるでしょう。しかし、海外などではボディスキャナーを利用することですべて機械化し、従来の採寸時間などを省くことが可能になりました。
例えば今まで寸法を測り、より適切なサイズに仕上げるためには数時間から数十時間かかっていたのに、ボディスキャナーを利用することにより、わずか数分でそれらの作業を終えることができるようになります。これらのデータをもとにして洋服を作っていけば、大幅な制作期間の短縮に期待できるでしょう。
莫大な時間がかかったオーダーメイドも、人件費の削減や生地のロスが減り格安にすることができるのが大きな魅力になります。そのため誰でも気軽にオーダーメイドの服を着ることが出来るようになってきているのです。
ボディスキャナーの海外事情を見ると、大きな空港などで身体検査のときに使われていることが多いです。さらには洋服のオーダーメイドでも使われ、今後も使用用途は多岐にわたってくることでしょう。