スマホアプリとも連携!3Dボディスキャナーの便利なサービス
3Dボディスキャナーは、かつてないほど正確で素早く自分の身体のサイズを測定することが出来ます。最近になって3Dボディスキャナーが急速に広まってきたのは、ネットワーク技術が発達しスマートフォンが普及してきたからです。
3Dボディスキャナーとスマートフォンを組み合わせることで実現する、便利なサービスを紹介します。
アパレル業界での3Dボディスキャナー活用
身体のサイズを正確に測定することは、ファッション・アパレル業界では非常に重要なポイントです。今までは、アパレルショップの店舗で従業員がメジャーを使って顧客の身体を測定していましたが、ここに3Dボディスキャナーを導入することで時代は一気に変わります。
アパレルショップでは大型店舗などへ3Dボディスキャナーを導入し、来店した顧客にはじめてのスキャン体験をしてもらうというサービスも、集客手段として有効です。スキャンしたデータはオンラインによって即座にユーザーのスマートフォンに送られ、自分のスマホで自分の身体の正確なスキャン結果を見ることが出来ます。
そのデータを元に、自分にピッタリの服を選んだり、サイズのあったブラジャーを選んだりすることで買い物体験が向上します。加えて、正確なデータを知っておくことで通販の場合でもサイズの間違いがなくなります。ファッション通販アプリにボディスキャナーで測定したデータを登録しておけば、いざ届いた服のサイズが合わないというトラブルを減らすことができます。
ユーザーにとっては利便性の向上、ショップ側にとっては返品率を減らして売上の増加やコストの削減に繋がります。他にも、身体のサイズを測定することで骨格の特性も把握できるため、骨格ウェーブや骨格ストレートなど、ユーザーに似合うスタイルの提案なども可能になってくるはずです。
フィットネス業界でのボディスキャナーとスマホの活用
3Dボディスキャナーは、身体のサイズを隅から隅まで正確に測定することで、自分自身でも気付けないような微妙な身体の変化も捉えることが出来ます。このメリットは、フィットネス業界やヘルス業界でも活用の余地があります。
世界トップレベルのスポーツクラブでは、所属するアスリートのトレーニング成果の測定のためにボディスキャナーを導入し、筋肉量の変化や体脂肪の変化を測定しています。これを一般ユーザー向けにも応用し、フィットネスクラブでダイエット成果を確認したり、健康状態をチェックすることも出来ます。
実際にスタートしている活用例としては、スキャナーで測定したデータをユーザーのスマートフォンに送信し、専用アプリによって体型の現状をチェック出来るようにしたものがあります。定期的にスキャンすることで体型の変化を確認し、数ヶ月前より少しお腹が出てきたから食事に気をつけよう、数ヶ月前より少し背中が曲がっているから姿勢に気をつけようなど、ユーザーが自分の健康に目を向ける機会を与えてくれます。
3Dボディスキャナーは単に身体のサイズを測定するだけでなく、そのデータを元に筋肉量や体脂肪量も測定することが出来ます。特に体組成計とセットになったスキャナーでは、身長体重はもちろんのこと、筋肉量や体脂肪量の変化を正確にスキャンして、そのデータを元にフィットネス業界は新たなビジネスを模索できます。
3Dボディスキャナーとスマホを活用した事例
3Dボディスキャナーとスマートフォンアプリを連携させることで、実際に様々なビジネスの事例があります。大手下着メーカーでは、店舗に大型のスキャナーを設置し、来店した顧客のボディスキャンに利用しています。
女性のブラジャーは正確なサイズ測定が非常に重要ですが、その測定にはほぼ裸に近い状態になる必要があり、女性同士であっても店員にメジャーで測られるのは不快と感じる女性も多いため、その点でも喜ばれています。
また、スキャンしたデータは即座にスマホの専用アプリで確認することが出来、バストだけでなく自分の全身のサイズを直感的に可視化できるサービスが人気です。
この他、定期的なスキャンによってサイズの変化をチェックし、ダイエットのモチベーションにしたり本当にブラジャーのサイズが適切なのかどうかを判断することも出来ます。店舗側としては、正確にスキャンした顧客の身体データを元に、ピッタリとあった商品の提案をすることが出来、売上の増加にも繋がっていきます。
3Dボディスキャナー自体は真新しい技術でなくとも、目覚ましい発展を続けるスマートフォンとの連携によって、これまでなかったビジネスの活用例が次々に誕生しています。スキャナーの導入は、特にアパレル業界、フィットネス業界では不可欠で、ダイエットのみでなく健康管理のために導入している企業も増えて来ているそうです。